太平洋戦争末期、京都大学の物理学研究室に、海軍から密命がくだされ、
核分裂について研究している石村修(柳楽優弥)は、
新型爆弾「Atomic Bomb」の開発に打ち込んでいました。
成功すれば何十万という人の命を奪う悪魔の兵器になるが、
失敗すれば敵国が完成させてしまう。作れても地獄、作れなくても地獄・・・
そんな苦しい状況に立たされた科学者たちの苦悩が描かれています。
修の幼なじみの朝倉世津(有村架純)が、家を失い、修の家に居候することになります。
そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、
久しぶりの再会に3人は喜びを分かち合います。
爆弾開発の実験がなかなか進まないなか、研究室のメンバーは
研究を続けていく事に疑問を持ち始めます。
裕之が再び戦地へ行くことになった矢先、
広島に原子爆弾が落とされたという知らせが届きます。
こんなことがなければ、楽しく学べていたのに。
好きな場所で笑えていたのに。そして、もっと生きるはずだったのに。
「太陽の子」が見せる人々の生きる姿は、現代を生きる私たちに
何かを語っているようにも思えて、決して75年も前の過去ではないように感じます。
